[Google Apps 管理者 ヘルプ より] Google Appsは、"2012 年 12 月 6 日をもって、新規のお客様への無償版の提供は停止いたしました。既に無償版エディションをご利用の場合は、引き続き無料で使用できます。"
2006年8月に企業向けβサービスとしてリリースされたGoogle Apps for Your Domainですが、現在ではGoogle Apps(邦題:Google アプリ 独自ドメイン向け)と名を変えて、企業向け有償版・教育機関向け・その他万人向けに、独自ドメインを使っての、メール・メッセンジャー・カレンダー等のGoogleおなじみのサービスを無料で提供してくれています。
強力なスパムフィルタとPOP受信が可能なGmailを自前のドメインで利用する方法をまとめました。
2007/5/30 : TXTレコードの箇所を修正。この記事を参考にされた方には大変申し訳ございませんm(_ _)m
【参考URL】
このサービスを利用するにはGoogleアカウント(Gmailアドレス)が必要です。1つのアカウントで、いくつでも独自ドメイン向けサービスの開設が出来ます。
Google Apps申し込みページにアクセスします。申し込むドメインの組織情報入力の際、Googleアカウントの持ち主の役職など聞かれますが、空欄だとはじかれます。N/Aで通りました。
ここでは、ValueDomainとDreamhostを使った場合の設定方法について説明します。
ValueDomainの場合
DNS設定画面で、MXレコード・TXTレコード・CNAMEレコードを次のように変更します。以下に述べるTXTコードはメール送信にSFP(Sender Policy Framework)を利用して送信元アドレスの詐称を防ぐためのもので、設定は必須ではありません。また、CNAMEレコードは、独自ドメインGmailへWEBでアクセスするためのURLを、mail.yourdomain.comで利用するための設定で、これも必須ではありません。でも設定しておいた方がちょっと便利ですよね。
mx aspmx.l.google.com. 10 @
cname mail ghs.google.com.
txt @ v=spf1 include:_spf.google.com ~all v=spf1 include:aspmx.googlemail.com ~all
ちなみにGoogle Appsのメールサーバは上記のひとつのみではありません。優先順位をそれぞれに振り分けて、次の設定を追加することも出来ます。
mx ALT1.ASPMX.L.GOOGLE.COM. 20 @
mx ALT2.ASPMX.L.GOOGLE.COM. 30 @
mx ASPMX2.GOOGLEMAIL.COM. 40 @
mx ASPMX3.GOOGLEMAIL.COM. 50 @
MX・SPFレコード作成に便利なサイト
Sender ID Framework SPF Record Wizard
↑↑↑SPFレコード生成ウィザード。便利!
参考:DNSのチェックに便利なサイト
Dreamhostの場合
MXレコードの設定については→Google Apps 管理者向け / MX レコードの設定: DreamHost
TXTおよびCNAMEレコードの設定は、コントロールパネル>Domains>Manage Domainsから、”Add a custom DNS record to yourdomain.com” の欄に、次を追加してAdd Record Now!ボタンをクリック。
TXTレコード
Name = 空欄
Type = TXT
Value = v=spf1 include:_spf.google.com ~all v=spf1 include:aspmx.googlemail.com ~all
Comment = 任意
CNAMEレコード
Name = email, gmailなど任意(上記ValueDomainで使った“mail”は、ここでは使えないのでmail以外を指定)
Type = CNAME
Value = ghs.google.com.
Comment = 任意
管理者用コントロールパネルで、ログインページに独自ドメインでアクセスするための設定を行ないます。管理用コントロールパネルにログインし、マイレポートのサービス>メール でカスタムドメインのリンクをクリックし、カスタムを選択してCNAMEで指定した設定名(mail、など)をURLの空欄に入力し次へをクリックします。これでしばらく(数分かかります)経つと、http://mail.yourdomain.com のような短いURLでメールのログイン画面にアクセスできるようになります。
ユーザー(メールアカウント)の追加は、メニュー:アカウントの作成から行なえます。
管理者用コントロールパネルで、メール画面のロゴを独自画像に変更することも出来ます。その他のインターフェイスおよび機能はGmailと全く同じです。
ここからはGmailと全く同じです。メール画面右上の『設定』から『メール転送とPOP設定』タブで『POPを有効にする』を選択し、『変更を保存』をクリック。これでメールクライアントを使ってPOP受信が出来るようなサーバ側の環境が整いました。メールクライアント側の設定は、Gmail ヘルプセンター / メール クライアント リストの設定でお使いのメールソフトの項目を参照して設定下さい。これでGoogle Appsを利用した独自ドメインGmailの一般的な設定は完了です。
POP受信がうまくいかない場合、Gmail POPトラブルシューティングツールを使うとウィザード形式で設定のチェックが行なえます。
以下Gmailを便利に利用するための、おすすめサイトを紹介します。
Gmail POP受信エラーについての体験談
独自ドメインGmailの設定が完了し、スパム激減とWEBサーバ圧迫の恐怖からの解放を喜んだのも束の間、パタリとPOP受信が反応しなくなるという体験をしました。原因はNorton Internet Securityの設定でした。(パターンの更新以降、メール監視に新しいフィルタが追加されたのが原因のようです)※追記2007/6/5:Norton Internet Security2006のみで確認した現象です。2007にアップデートすると、このエラーは出なくなりました。
Norton Internet Securityをお使いでPOP受信のエラーにお悩みの方は、Norton Protection Centerの電子メールとメッセンジャーの保護設定から、電子メールスキャンとワーム遮断をOFFにしてみることをおすすめします(ただし自己責任で!)。Norton以外でも、セキュリティソフトがGmail POP受信の邪魔をいている可能性が高いようです。
参考ページ:Becky Ver.2 BBS / Gmail POP とセキュリティソフトの関係の考察
全く蛇足ですが…
上段、DNSの設定で方法を紹介したDreamhostの最大割引プロモーションコードを置いておきます。つPEACO
root権限はありませんが、Telenet, Shellアクセスが可能で容量200GB(!)PHP、MySQLが使えることはもちろんのこと、WebDAVも使えて再販可。一ヶ月$7.95~・・・という悪魔的ハイスペックな仕様ですが、load averageが時間帯で100を超えることもある(!)ということはヒミツです><